2016年12月18日日曜日

感情の演技記事に関する感想

笠原敏雄著「幸せを拒む病」(フォレスト出版、2016.06)の中の「感情の演技」説明を参考に、自分なりに感情の演技あるいはそれに類似する活動を実践してみて、次の記事で報告しました。

2016.12.14記事「抵抗と感情の演技を活用して得た活動改善の萌芽 上
2016.12.15記事「抵抗と感情の演技を活用して得た活動改善の萌芽 下

この記事を書いた前後に次のような感想をもちましたので、メモしておきます。

1 コンテンツとしての「感情の演技」記述情報しか学習できていない

笠原敏雄著「幸せを拒む病」(フォレスト出版、2016.06)及びそれ以外の専門書(Kindle版笠原敏雄著「幸福否定の構造」など)を含めて「感情の演技」記述は、コンテンツとして書かれています。

著者が自分自身を対象に「感情の演技」を実践して、その様子や結果を記述したものは一切ありません。

あるいは「感情の演技」を実践したクライアントが直接語った体験的な様子や結果は一切ありません。

学習できたのは、著者の研究結果としての「感情の演技」であり、コンテンツとしてまとめられたものです。

研究対象としての「幸福否定」「感情の演技」ではなく、著者自身の実践の様子が是非とも知りたいところです。

著者の心理療法指導の実践ではなく、著者自身の生活における「感情の演技」の様子を知りたいところです。

「感情の演技」でご自身の生活改善がどのように進んでいるのか知りたいと思う気持ちが生まれます。

あるいは著者以外の人が直接記述する「感情の演技」体験や結果を知りたいところです。

笠原敏雄著「幸せを拒む病」(フォレスト出版、2016.06)を読んだ人はおそらく大半の人がそのような感想を持つと思います。

「幸福否定」理論や「感情の演技」が科学の在り方を変えるような原理的意義を有していると考えるだけに、コンテンツを知るだけでは物足りません。

なお、もし機会があれば、笠原敏雄先生に、先生自身が「締め切り間際にならないと仕事のエンジンがかからない」という幸福否定現象を感情の演技でどのように克服できたのか、その様子を聞きたいと思っています。

2 自分の心の内部をさらけ出すことに対する違和感

感情の演技を実践するということは心の弱点を知り、その弱点を補強するということです。

自分の肉体や健康、あるいは知性(知識、思考能力等)について、自分の弱点を知り、それを補強する様子を情報発信することを想像すると、それにはある限界があると考えます。

社会で生活していく上で、肉体、健康、知性における自らの弱点を無制限に記述することには危険が伴うように感じます。

心の弱点を自ら暴露することには、肉体、健康、知性以上に危険が伴うような印象を持ちます。

今回のブログ記事内容は趣味活動における幸福否定現象と感情の演技であり、「実生活」(職業とか家庭とかの生活)から離れたテーマであるので、思い切って記事にしました。

しかし「実生活」に関連したテーマになると、仮に秘匿したいような特段の問題が無いにしても、それを記述してブログ記事にすることははばかります。

幸福否定現象とか感情の演技について「実生活」に関連したテーマで記事を書くことはプライバシー保持の観点から困難であると感じました。

この感想は、1における直接情報(非コンテンツ情報)欠如と通底しているものと考えます。

風景



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